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ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション

 ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション

価格:¥ 4,935
納期:通常24時間以内に発送

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定価 : ¥ 4,935
販売元 : 日活
発売日 : 2006-01-14

   1942年、ミュンヘン出身の若い女性が、アドルフ・ヒトラーの秘書になる。彼女は追いつめられたヒトラーの最期の日々を近くで目撃。独裁者をひとりの人間として見つづけた彼女の瞳に映った、本当のヒトラーの姿とは?
   指令本部から出ようとしない晩年のヒトラーは、部下たちの助言にもなかなか耳を貸さず、強いドイツを最期まで疑わなかったが、女性や身内にはやさしく、紳士だったのに驚きだ。ユダヤ人大虐殺など、ヒトラーが作りあげた残酷な歴史は、どんなに彼が人にやさしくしても決して消えることはないし、許せない行為だが、この男がなぜ、独裁者になったのかと、ますます興味深くなること間違いなし。ヒトラーを演じるのはブル−ノ・ガンツ。自分という存在を消して、ヒトラーになりきったその演技は一見の価値あり。(斎藤 香)

映画本来のあるべき姿を提示した記念碑的なドイツ映画

映画館をでた後「そもそも映画の本来の姿はこれだ!」と思いました。
そもそも「映画」には確固たる主題があり、それに魂を入れるために表現する人達がおり、その結果、観客を別の世界に引きずり込む力を持っていたはず。その映画マジックによって、観客は現実を忘れ、時を忘れて、数時間の中で未知の事柄を疑似体験できる仕掛けになっており、それが映画の素晴らしさだと考えます。それが3時間弱の中に凝縮されたのがこの作品です。特に「マジック」という観点からゆくとエキストラに至るまでの俳優陣の名演、廃墟と化したベルリンの街並みほか、セットに至るまでのスタッフの驚異的な職人芸ともいえる完璧さ、監督の鋭い視点と人間心理を突いたスリリングな演出により、作品を重厚な総合芸術にまで高めています。と同時に3時間という長さを感じさせない、サスペンスの効いた人間ドラマに仕上げた点においてもさすがで(心理劇・群像劇としても見事)、ただ一言。感服しました。ドイツ映画渾身の一本。恐るべし!です。

評価が分かれて当然の問題作

 世界的にヒトラーは、歴史上、最悪の殺戮者である。これは否定できない。
 しかし、彼もまた人間で、何から何まで人間的でない訳ではない。
 食事はするし、笑うし、怒る。時には優しい面を見せるし、情けをかけることもある。実際、ヒトラーは、大戦突入前までは女性と子供からの支持は絶対的であったと言われている。
 この映画で彼の最期の12日間を、ヒトラーだけでなく、その周囲の人間を丁寧に描いている点は素晴らしい。
 しかし、この映画だけでヒトラーを、どう評価するかを考えてはいけないと思う。
 どうして、彼はあれほどの力を持ち、ドイツ国民の支持を集めたか? そして、ユダヤ人抹殺に固執したか? その部分がまるで分からない。
 スターウォーズでないけれど、この映画を基点に、彼の生い立ちを、この映画同様に、できうる限り、リアルに描いた続編を作ってもらいたいと強く願う。
 蛇足ながら、DVDでは字幕でドイツ語が選択できるにあってもらいたい。

ベルリン陥落の舞台裏

さすがにドイツ映画だけあって、ナチスドイツの描き方が超リアル! 国防軍や親衛隊、ヒトラーユーゲントや国民突撃隊が入り乱れての戦場は武器や軍装などの考証がしっかりして臨場感満点。
 人間の描き方も客観的で、「プラトーン」など従来の反戦映画にありがちだった説教臭さが無く、好感が持てる。ヒトラーは言うに及ばず、ヒムラー、ゲッベルス、ゲーリング、シュペーアなど主な閣僚や、ヨードル、カイテル、モーンケなど著名な将軍がリアルに描かれている。トラウドゥル・ユンゲという一秘書の目を通してというよりは(実際に著作から取り上げたエピソードも多いが…)これまで多く語られてきたヒトラーの終末伝説を正確に再現した作品であろう。
 ちなみに私が注目したのは、反逆罪で銃殺されるフェーゲラインを演じたトマス・クレッチマン。かつてドイツ版「スターリングラード」で陸軍下級将校を演じたクレッチマンも、「戦場のピアニスト」では主人公を救う高級将校、そして今回はなんとエヴァ・ブラウンの実妹の夫・フェーゲラインという大物役に抜擢されている。
 野戦病院の看護婦がヒトラーに救いを求め泣き崩れるシーンや、ゲッベルスの妻が幼い子供6人を毒殺するシーンは涙を誘う。しかし、多くの悲劇が語られてはいるが現実はもっと悲惨だったはず。もし、この重厚な人間ドラマにハリウッドのSFX技術でベルリン陥落の悲劇が俯瞰出来る映像が完成していたらさらにすごかったことだろう…。A・ビーヴァー著「ベルリン陥落1945」、大日本絵画社刊・高橋慶史著「続ラスト・オブ・カンプフグルッペ」が参考の読み物としておすすめ。

『DOWNFALL』

日本名『ヒトラー最後の12日間』より、
やはり原題の『DOWNFALL』のほうがピッタリくる。
滅び行くドイツ第三帝国はまさに沈没寸前の船。
船長はヒトラー。
甲板や船外で繰り広げられる悲劇は船長室には届かない。
DOWNFALL寸前、繰り広げられるドラマを秘書の目を通して描かれる。
170分に及ぶ長編も時間の長さは全く苦にならない。
ユダヤを過剰に意識した感情的な湿っぽさも無く
淡々と最後の秘書の記述に基づいた進行もリアりティを増す。
ヒトラーを全否定するユダヤ社会から批判もあるが、
違う角度から戦争の悲惨さを描いたいい映画だった。
それにしても沢山の人が死ぬ。
沢山の人が自殺をする。
同じような事が大陸を隔てた東アジアの端でも起こっていたのだろう。
ドイツでも日本でもいろんな角度から戦争を見直す時期なのかも・・・。

ガンツの名演もさることながら、身辺の群像がリアリティを増している

面白かった。何年か前、原作となった秘書の手記が出版され、読んでみようと思ったが見送った。また、ヒトラーの最期については、映画の冒頭にも出てくる少年兵への激励シーンが実写の最期で、それが死の12日前と記憶している。その映像のヒトラーは半ば死人のような顔をしていた。さて、この映画を面白くしているのは、秘書の視点で描いている点だろう。ヒトラー演じるブルーフ・ガンツは名演だった。秘書は1942年秋から2年半あまりその任にあった。第二次大戦の分岐点となったスターリン・グラードでの敗北のあとと思われる。映画は一挙にソ連軍のベルリン突入段階になる。通称「狼の穴」という地下壕に隠れたまま、ヒトラーは動かない。この段階ではもう半分狂乱状態だったのでは。側近の裏切り(ヒムラー)、残るはSS(親衛隊)の将兵と、身辺を世話する人たちのみ。かれらの死を覚悟しつつも絶望感で酒を飲み、踊るシーンが印象的だった。ヒトラーに最期まで殉じたゲッペルス夫妻、6人の子供達に、青酸カリを飲ませたのが夫人とは知らなかった。最期の瞬間を迎える前、長年の愛人、エヴァと結婚式をあげたのは有名だが、ヒトラーはなぜあそこまで包囲されるまで降伏しなかったのか。誇りが許さなかったのか、狂気がそうさせたのか。33年に政権をとって、わずか12年間。死んだとき、ヒトラーはまだ54才だった。部下に対し、体の一部でも敵に渡すなと厳命、自殺後、200リットルの石油で焼き尽くすことを命じる。凄い執念だ。これは私の想像だが、ヒトラーは異常に自己愛が強く、それがゆえに、我が身ととものドイツそのものも滅んでいいと思っていたのではなかろうか。2時間半の長い映画だが、一気に引込まれ、あっという間に終わった感じ。秀作だと思うし、戦争指導者とはなにか?を考えさせられた。それにしてもヒトラーという人物は、理解しづらい。心の奥底に「闇」のある人のように思える。


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このページの情報は
2006年1月22日22時35分
時点のものです。

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